コーヒー豆の保管方法や抽出の際の分量の目安について

保管方法は冷凍保管がオススメです。

1週間ほどで飲み切れる場合は常温保管でも大丈夫ですが、1週間以上かかりそうな場合は

長期間鮮度が保てる冷凍保管がオススメです。


◎冷凍保管の際のポイント

・冷凍保管で鮮度を保つには密閉が大事です。
酸素や他の食品の匂いなどを遮断できる密閉容器で保管すると長期間冷凍していても風味の変化がかなり抑えられます。
内側がアルミの密閉袋がベストですが、無ければチャック付保存袋や購入時のコーヒー豆の袋を食品保存用のクリップなどで密閉しても大丈夫です。
(冷凍保管は、常温や冷蔵に比べて風味の劣化をかなり抑えてくれますが、それでもゆっくりと風味は劣化していきますので、1〜2ヶ月くらいの間に飲み切るのがオススメです。)

・冷凍の豆を使う時は冷凍庫から取り出してすぐに使っても大丈夫です。
焙煎したコーヒー豆には水分がほとんど含まれておらず、冷凍庫で低温になっていますが氷のように固まっているわけではないので、冷凍庫から取り出してそのまま使えます。
※低温の状態を維持すると鮮度が長持ちするので、必要な量を計量したら使わないコーヒー豆はすぐに冷凍庫に戻してください。

実際に抽出する前に、、、

個人的には、コーヒーは《好きなように淹れて、好きなように飲んで欲しい》と思っているのですが、「ちょっと探求してみたい」と言いますか、【自分好みのコーヒーを安定して淹れられるようになりたい】という方も居ると思うので、そんな方向けのお話です。

興味があれば色々やってみる前に読んでみてください。


コーヒーをハンドドリップなどで自分で淹れるようになると、【自分好みのコーヒーを安定して淹れられるようになりたい】と思うことがあると思います。

多くの人はとりあえずネットで検索すると思うのですが、そこに書いてある事をやる前に知っておいて欲しい事があります。

それは【《コーヒーを淹れる》ということは、《コーヒー豆からコーヒーの風味の元になる成分を抽出すること》】という事です。
(もうこれを意識している方はこの先は読まなくても問題ありません。。)

※どんな成分が抽出されているかを具体的に知る必要はなく、あくまでも【それをイメージしていることが大事】って話です。

この【コーヒー豆から成分を抽出するイメージ】がなんとなく分かると、経験を積むと産地などの違いによるコーヒー豆自体が持っている《風味の元になる成分の違い》が分かるようになり、実際に淹れる時に「その濃度をどれくらい濃くするか、薄くするか」や「どんな風味の成分が欲しくて、どの成分が欲しくないか」など、好みの味のイメージが具体的になり、その為に抽出する時に何を調整すれば良いかも意識出来るようになってくると思います。

このイメージがないまま、ネットなどに書いてある「こうした方が美味しくなる」を色々と実践しても【安定して自分好みのコーヒーを淹れられるように】はなれないと思います。

【自分好みの風味のコーヒーをいつでも安定して淹れられるようになりたい】と思っているものの、よく分からないなーという方はぜひそのイメージでやってみてください。

そのイメージがあれば、自分の好みの風味が見つかって、淹れ方などを少し調整すればきっと安定して淹れられるようになります。

一度好みの淹れ方が分かればその後のアレンジ次第で色々楽しめるようにもなるので、まずは1つ自分の好みの淹れ方をマスターするのがオススメです。

ホットコーヒーを淹れる時の分量などの目安

ハンドドリップで出来高200mlのホットコーヒーを作る場合の目安です。


各項目の《》内はあっさりめに抽出する場合の下限の目安、「※」は分量などを調整した時のコーヒーへの影響の説明です。
もし《いつもの淹れ方》が決まっていなければ、こちらを参考に色々と試してみて、良い感じに淹れられる方法を見つけてください。

○抽出時間
(蒸らしはやってもやらなくてもいいですが、)抽出全体にかける時間は 《1分半〜》2分くらいで淹れ終わるようにします。
※抽出にかける時間が短過ぎると抽出される成分が少なくなり風味(香りや味)が薄いコーヒーになり、長過ぎると不必要な成分まで抽出されてエグ味や苦味が強くなりやすいです。

○コーヒー豆の量
《15g〜》18gくらい
※使う豆の量は多すぎても少なすぎても抽出する成分の量の調整がしにくく、安定しなくなりやすいです。
抽出時間の長短にも影響します。
ちょうど良い豆の量でちょうど良い成分量のコーヒーを抽出するイメージで作ると美味しく安定して淹れやすいです。


○挽き具合
ペーパーフィルター用(中挽き〜中細挽きくらい)
同梱しているサンプルの小袋がある場合は中身は中挽きです。
※挽き具合は、極端に目安から外れなければある程度は好みで調整しても大丈夫です。
細かすぎると成分過多、荒すぎは成分過少になります。

○お湯の温度
《85℃〜》95℃くらい
※温度が高いほど抽出される成分の量も種類も多くなりやすいです。
(下限を85℃にしていますが、好みによってはもっと低くても良いようです。他の条件にもよりますが、温度が低い方があっさりめに、甘くなりやすく、温度が高い方がしっかりめに、苦くなりやすい傾向があります。)


アイスコーヒーを淹れる時の分量などの目安

ハンドドリップで出来高200mlの急冷のアイスコーヒーを作る場合の目安です。

急冷すると味や香りがキュッと締まったアイスコーヒーが作れます。
急冷の方法は、コーヒーを抽出するサーバーなどに予め「出来高の半分の量の氷」(出来高200mlの場合は100gの氷)を入れておき、出来高の半分の量のホットコーヒーを直接氷にコーヒーがかかるように抽出します。
そうすることで、成分の濃いホットコーヒーが氷で急冷されます。

基本的な分量などの目安はほとんどホットと同じ感じです。

○抽出時間
時間はホットと同じ感じですが、同じ時間で半分の100mlだけ抽出するので、濃いめのホットコーヒーを作るイメージで、注ぎ方はゆっくりめになる感じです。

○コーヒー豆の量
ホットと同じで大丈夫です。


○挽き具合
ペーパーフィルター用かそれより少し細かめ(中細挽き〜細挽きくらい)に挽いたもの。
※挽き具合は、極端に目安から外れなければある程度は好みで調整しても大丈夫です。
細かすぎると成分過多、荒すぎは成分過少になります。


⚫︎お湯の温度
ホットと同じくらいで大丈夫です。